プルメリアって?

プルメリアって?

プルメリアのキーワード

「咲かすことより締まった株づくり。枯らさなければ必ず花は咲く!!」

プルメリアはとても丈夫な花木。原産地のメキシコエリアや生産国のタイとは環境が異なるので、年間4万本もあると機嫌を損ねてダメになってしまう子も出ますが、基本的には休眠時やその前後の水やり・霜・凍結さえしなければ枯れません。

Junglejacks 社プルメリアの特色

jungleJacks 社のノーマル品種の大半が低木矮星種で、それはイコール開花のしやすい品種を意味しています。プルメリアは木の先端に花芽が上がり、花芽が付くとその周りで分枝、枝分かれを繰り返して成長していきます(開花→分枝→開花→分枝)。国や地域など環境により異なりますが、基本的に分枝から先端までの幹の体積容量で開花が決まるといわれていて、昔から流通する品種を親とする品種の多くは概ね80cm以上の長さが開花基準となると考えて良いでしょう。それに対して、Junglejacksの低木矮星種は日本で(埼玉基準)1度開花してしまえば平均20cm程度で開花していき、年数が経てば10cm未満で開花するようになります。

※Junglejacks育種の品種でも、花の形や香り、色などの希少性に特化した趣味家向けのプレミアム品種については、80cm以上が必要となるものも多数あります。

惑わされないでください!!

よく見かける「肥料は定期的にしっかりと」は、弊社取り扱い品種には当てはまりません!開花には体積容量が大きく比例するため、弊社取扱い品種以外においては幹を充実させるために肥料分をしっかりと与える必要があるのかもしれませんが、一般家庭で毎年80cmも伸ばしていたら管理が大変になるどころか、3年で部屋に入らなくなってしまいます。前半の開花期の終わる8月頃から葉が落ち始める11月頃まで、月に1度ハイポネックスなどの市販の液肥を1000倍(通常希釈)で与えてあげれば十分です(10年選手等の大株であれば週一で与えてもOK)。

管理方法は?

販売期の6月から順をおっていきましょう。購入後は8月いっぱいまでは水のみ与えてください。土の表面がしっかりと乾いてから鉢底から少し出るくらいたっぷりと与えてください。鉢底から根が沢山見えるようになれば上げ過ぎて腐ることはありませんが、それまでは控えめに。乾きすぎても葉や花芽が垂れ始めた程度であればすぐに元に戻ります。少し可哀そうな気もしますが、私たち生産者が初めに確認するように、各個体の垂れ始める乾き具合を知っておくとより良いです。9月に入ったら月1〜2回ハイポネックスなどの市販の液肥を1000倍(通常希釈)で11月末頃の葉が枯れ始めるまで与えます。葉が枯れ始めましたら水やりを止め、休眠準備に入ります。最低気温が5℃になる前に屋内に移動してください。12月中旬頃には残っている葉を全て落とし(葉を幹に沿って下向きに引けば簡単に取れます)強制的に休眠させます。温暖な地域や常時空調の効いた暖かい屋内だと12月半ばになっても葉が活き活きとしている場合があります。温暖地域であれば通常通り水を与えていただいて構いません。空調などによる影響の場合は、日照不足でヒョロヒョロと徒長してしまう恐れがありますので、全ての葉を落とし一旦水やりを止めてください。翌年、暖かくなる3月頃に葉もしくは花芽が上がり始めますが、葉が3〜4枚しっかりと展開するまでは水は与えないでください!プルメリアは多肉植物にも分るされる植物で、葉が出ていなければ2カ月は楽に生き続けますので、慌てず慌てずゆっくりと。3〜4枚ほど葉が展開したら暖かい日の日中にカップ1杯からスタートです。水やりの頻度は土表面がしっかり乾いてから2日目が目安です。この時に10年物等の大株以外には肥料は一切与えません。葉の展開に合わせて水の量を増やしていき、6月頃には上段の管理に戻ります。

病害虫のチェック!

梅雨のあけた日本の乾季ともいえる7月〜9月はダニの発生・繁殖季節です。ダニでプルメリアが死ぬことはないのですが、見た目や他の植物への飛火がありますので、週に1度は葉裏まで確認してください。防除用に定期的に市販の殺虫スプレー等をかけておくことをおすすめしますが、薬品はちょっと…という方は週に1度、屋外やふろ場で葉の上から下から強めのシャワーで流してあげてください。また、愛情度アップを考えれば、定期的に葉をティッシュや布で「元気かい?」と声をかけながら拭いてあげるととても喜びます。拭いたときに赤や黄色のシミが付いていたら何かがいる証拠ですので、目を凝らして探して拭き取ってあげてください。

植替えは9月中旬がベスト!!

どんどん大きくしたい!!という方以外の植替えは、7寸21cm鉢までは2年に1回程度の植替えで我慢しておくと良いでしょう。鉢サイズを大きくするとその分株が大きくなってしまいます。いくらJunglejacks社の矮星種でも鉢植えで10年もすれば縦にも横にも150cm以上になります。なるべくコンパクトにしっかりと締まった株をつくるためにも慌てずに行くことがおすすめです。植替えは、5寸の場合は6寸といったように一回りだけ大きな鉢をチョイスしていきます。8寸24cmになったら3〜4年で上部の大きさを見ながら(風等で転倒しないために)植替えをしていくと良いでしょう。10寸尺鉢になると、男性でも移動するのがやっとです。毎年数本ずつ挿し木苗としてカットしてあげると良いかと思います。

9月中旬がベストなのには理由がある!!

植替え定番の暖かくなった4月5月は花芽の上がる時期で、その時期に植替えを行うと新しい豊富な養分に反応して、株の形成や根の発達といった栄養成長に舵を切ってしまい、これから!といった開花の確立を下げてしまいます。逆に9月は第1の開花期を過ぎ(9月〜10月の第2期もありますが…)、翌年の開花に向けて株を充実させてあげる季節ととらえ、落葉休眠し始める12月までにしっかりと新根を張らせて養分を吸わせてあげるために必要な2カ月間となるのです。

植替え用の用土は何がいいの?

弊社では、肥料バランスの取れたほどよく水はけの良いオリジナルの用土を使っていますが、それは初期の発根や不安定な挿し木初年度に対応できるようにするためです。活着してから1年以上過ぎてしまえば、偏った用土(即効性でたくさんの肥料分の入っている野菜用の土)や水はけの悪い用土(田んぼの土や粘土質の土)でなければ何でも大丈夫です。1鉢のためにわざわざ大きな培養土を買う必要はありません。例えるなら、追肥前の畑の土や一度使った用土を天日干ししたものなどなど。もちろん数鉢あったり、他にも使用用途のある場合は、市販の一般的な培養土をお買い求めいただければ問題ありません。

管理の仕方で開花は決まるの?

弊社だけでなく世界各地で管理開花に向けた肥料成分や用土の探求が行われていますが、大きく影響する結果の出た報告はありません。将来的にいつの日か開花に大きく作用する方法が見つけられることを願っていますが、現状では通年25℃以上で日照のある場所といった環境作り以外には存在せず、活かす管理を行っていくことが最も重要と考えます。生育期の夏場はしっかりと日光にあて、冬季の休眠中は屋内で管理して水を与えない、これにつきます!

挿し木の方法

ここまでくれば趣味家さんの仲間入り。ですが、難しく捉える必要はありません。いろいろな方法があるので、まずはネット等で調べて勉強してみてください。弊社では…20℃以上の時期は、カットして約1カ月風通しの良い日陰においてカルスができ始めたら定植、28℃以上の時期はカット直後にすぐ定植の2パターンで行っています。趣味家向けの高級プレミアム品種の注文品でその1本しかないような場合、発根剤を使用した事例も過去にはありますが、基本的には一切使っていません。また、用土については、オリジナル用土を使用していますが、肥料分の少ない培養土(上記の植替えに使える一般的な培養土で十分です)に直差しで問題ありません。定植時のみしっかりたっぷりと水を与え、その後は葉が展開するまではしっかり土表面を乾かしてから少量(鉢のサイズにもよりますが100cc程度)与えます。葉が展開し始めたら根が張り始めた証拠です。3〜4枚の葉がしっかりと展開したら通常の鉢花同様に土表面が乾いたら、鉢底から水が少し出る程度の水やりとなります。

Copyright(C) Shiki Flower Co., Ltd. All Rights Reserved.